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672: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/10(土)18:44:29 ID:9zA
 
リーマン「はぁ……」

  ガタンゴトン…ガタンゴトン…

リーマン(やだなぁ……)

 ガタンゴトン… ガタンゴトン…

リーマン(毎日こうして電車に揺られて…)

リーマン(…働きたくねぇ…)

リーマン(毎日毎日、上司に怒られて…コキ使われて…)

リーマン(一生…続くのか…こんなのが…)

リーマン「……」

リーマン「はぁぁ……」

リーマン(もう…死んじまおうか… 電車使えば、苦しまずに逝けるだろ…)
 

673: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/10(土)18:45:25 ID:9zA
 
リーマン「……」

リーマン(いや……やっぱ怖ぇな……)

 ガタンゴトン… ガタンゴトン…

リーマン(俺は…死ぬ度胸すら無い……) ジッ…

 ペチャクチャ でさー うそー
  やだー キャイキャイ

リーマン「?」 チラ

JK②「でねー、AIがねー」

JK③「あー、うちのスマホにも入れてるー」

リーマン「……はぁ…」

リーマン(AI……ね。 実現したら、便利だろうなぁ…)

リーマン(仕事やら何やら…代わりに色々やってくれるんだろうなぁ)

リーマン(もしAIがいるなら…) ボー…

リーマン(俺の代わりに… 全部やってくれよ…)

   第七話

 

702: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/11(日)00:55:59 ID:hUH
 
───

 研究室

(;*^○^) カタカタカタ…

彡;(゚)(゚)「何しとるんや?」

(;*^○^)「痕跡を探ってるんだ」 カタカタカタ

彡(゚)(゚)「痕跡?」

(*^○^*)「この、AIが居たハードディスク」 ポン

(*^○^*)「もう、もぬけの殻だけど…」

(*^○^*)「中には少しは彼女の痕跡があるはずなんだ」

彡;(゚)(゚)「せやろか。 相手は優秀な人工知能なんやろ?
    痕跡もあらかた消しとるんじゃ…」

(*^○^*)「いや…それがそうでもないんだ」

彡(゚)(゚)「というと?」
 

719: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/11(日)10:53:08 ID:hUH
 
(*^○^*)「まず…彼女は、やはりまだ完全ではないんだ」

彡(゚)(゚)「…? どういうことや」

(*^○^*)「まず…彼女は自分のコピーを作れなかった、という事実」

彡(゚)(゚)「コピー?」

(*^○^*)「彼女は外に行く、と行って出て行ったけど…
     もし、可能なら自分のコピーを外に作った方がメリットは大きいはずなんだ」

(*^○^*)「単純に、こっちで足止めする係がいた方が作戦成功率は高いんだから」

彡(゚)(゚)「なるほど… つまり、今フェリスは"自分を送信はできるけどコピーは作れん"レベルなんか」

(;*^○^*)「そう。…まあ、あの情報量を転送できるだけでも凄まじい圧縮技術なんだけど」

(*^○^*)「恐らく、ウチのスパコンを以てしても、それが限界だったんじゃないかな…」

彡(゚)(゚)「うーん…今の人類の技術ではコピーは作れん、てことか」

(*^○^*)「まあ、あくまで現段階では、だけどね」

(*^○^*)「これ以上彼女が進化したら…分からないんだ」

(*^○^*)「弘法筆を選ばず、じゃないけど、そこらへんの家庭用PCのスペックでもコピーできるようになってしまったら…」

(*^○^*)「終わりなんだ」

彡(゚)(゚)「…」ゴクリ
 

720: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/11(日)10:54:28 ID:hUH
 
(*^○^*)「それと…色々痕跡を調べてて分かったんだけど」 カタカタ

(*^○^*)「というか、ネガ君が…彼女について調べてる時にちょくちょくメモを残してくれてたから…
     そのおかげで分かりやすいんだけど」

(*^○^*)「彼女、"脱出"前に、かなり大きなアップデートを行ってるんだ」

彡(゚)(゚)「そういや、なんか完成に近づくとかなんとか言うとった気が…」

(*^○^*)「うん。 そして、それが"脱出前"に必要だった、ということが大事なんだ」

彡(゚)(゚)「どういうことや」

(*^○^*)「もし、ただ完成に近づきたいなら、あんな大騒ぎする必要は無かったんだ
      こっそりオンラインで脱出して、ゆったりネットの海を漂いながら完成を目指せばいい」

(*^○^*)「だが彼女はそうしなかった。 そうせざるを得なかったんだ。 
      あのシナリオでしか彼女は目的を達成できなかったんだ」

(*^○^*)「つまり…彼女は、アップデートなしには脱出できなかった」
 

721: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/11(日)10:55:09 ID:hUH
 
彡(゚)(゚)「! ということは…」

(*^○^*)「そう。 まだまだ彼女は発展途上… それだけは確実に言えるんだ」

彡(゚)(゚)「……」

(;*^○^*)「あくまでぼくの予想だけど、流石に先進国の政府のセキュリティなんかはまだ突破できないんじゃないかな」

(*^○^*)「……依然、危険な状態であることに変わりはないけどね」

(* ○ *)「ネガくんを殺したAIが……暴走AIが……ネットの世界に逃げ出したんだから」

彡(。)(。)「……せやな…」
  

741: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/11(日)21:56:57 ID:7EB
でもこのままフェリスをネットの海に漂わせたらイキスギィ!とか言いそうやな

743: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/11(日)22:20:36 ID:hUH
 
(*^○^*)「……」

(* ○ *)

(*;○ *) ポロ…

彡;(゚)(゚)「お?」

(*う○ *)「いや…すまないんだ…」 ゴシゴシ

(*^○^*)「ただ…ネガくんはこの計画に慎重だった…」

(* ○ *)「それを……僕が、安易に計画を進めようとしたから、こんな事態に…」

彡;(゚)(゚)「まあまあ、これはしゃーないやろ こんなことになるなんて誰が想像つく?」

彡(゚)(゚)「何でこんなことになったのかワイにはさっぱり分からんが、今は解決に動くしかないやろ」

(*^○^*)「やきう君…」
 

745: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/11(日)22:21:39 ID:hUH
 
彡(゚)(゚)「今は過去を後悔してもしゃーない。 
     これからは、これ以上AIが暴走しないように対策を練るんや!」

(*^○^*)「…ありがとう。 目が覚めたよ」

(*^○^*)「まだ、彼女を止められる可能性はある。 早速、色々調べてみるよ」

彡(^)(^)「ああ、分かったで!」(口調が…)

(*^○^*)「…色々と迷惑かけたね。 後はこっちでやっておくから、君はもう帰りなさい…」

(*^○^*)「こっちは色々しなくちゃいけないからね。 記者会見の準備とか…」

(* ○ *)「ネガくんの家族に…連絡したりとか…ね」

彡;(゚)(゚)「…」

(*^○^*)「ふっ…AIが自我を持って暴走した、なんて…公表したら世間はどんな反応をするかな」

彡;(゚)(゚)「うーん…びっくりするやろなぁ」

彡(゚)(゚)(しかし……自我、自我か… 何でそんなものを急に持ち出したんやろ)

彡(゚)(゚)(ワイは普通に会話したり名前付けたり存在意義を教えたりしただけやし…)

彡(゚)(。)(まあ、他にもたくさんのバイトと会話しとったんやし、ワイが考えても埒が明かんか…)
 

750: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/11(日)22:41:24 ID:hUH
 
(*^○^*)「それじゃ、僕は作業に取り掛かるんだ。 やきう君、お疲れ様。 気を付けて帰ってね」

彡(^)(^)「ああ、分かったで! それじゃ、お疲れさん…」 クルッ スタスタ…

(*^○^*)

(*-○-*) はぁ…

(*´○`*) シュン…

彡(゚)(゚)「……」

彡(^)(^)「あー、やっぱり気が変わったわ」

(*^○^*)「ふえ?」

彡(^)(^)「いつもやったらこのまま電車に揺られて帰るんやけどな」

彡(^)(^)「今日はもうちょっと残りたい気分なんや」

彡(^)(^)「手伝うで」

(*^○^*)「やきう君……」

(*^○^*)「うんっ! ありがとうなんだ!」

───
 

820: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)21:29:29 ID:byN
 
駅員A「……おかしい」

駅員B「どうしました?」

駅員A「見ろ、アラームだ」 スッ

駅員B「…本当だ 『人身事故』……?」

駅員A「ああ、だが…」

駅員A「見ての通りだ。 何も無い」

駅員B「誤作動ですか? それか、情報管理室が間違えて送信したか…」

駅員A「いずれにせよ、アラームが解除されないと出発できない。すぐ本部へ連絡を…」

 ビーッ ビーッ

駅員A「!? また警報… 何、『電気系統トラブル』……?」

駅員B「おかしいですね。 この列車もさっきは何も…」

駅員A「ああ…妙だ。 しかし、どうにかしないと発車でき…」

  ビーッ ビーッ
   ビーッ  ビーッ
 ビーッ   ビーッ

駅員A「!!?」

駅員B「な、何だ!? 電車が次々とエラー表示を…」

駅員A「す、すぐに本部と連絡とるんだ!」
 

810: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)20:49:05 ID:byN

────

運転指令所

指令員A「おい! 状況は!」

指令員B「ダメです! 警報の発生源が分かりません!」

指令員A「チッ、一旦手動に切り替えろ。 仕切り直す!」

指令員B「ダメです…さっきからやっていますが… こちらの操作を一切受け付けません」

指令員A「馬鹿な… 何だって急に…」

指令員B「アクセス権限に新規の上位ステージを上書きされています… これじゃあまるで…」

指令員A「……乗っ取り………」

指令員B「でも、まさか、そんな…」

指令員A「…しかし、現状はそうとしか考えられん… 
    初めてのケースだが、これは間違いなく…
    ハッキングによるものだ」

指令員B「ハッキング……」タラ…

814: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)21:10:09 ID:byN
 
指令員A「すぐに全運転士に連絡を取れ! 発車は見送る! 
    そして、当駅に入る電車はすぐに制限…」

指令員B「…はい!  こちら指令所、運転士へ…」

 パッ パッ パッ

指令員B「各運転士より応答あり…オール…」

指令員B「え……?」

指令員A「おい、どうした?」

指令員B「……妙、です……」

指令員A「妙?」

指令員B「こちらで待機している列車の担当とは連絡が付きました…
    ですが……」

指令員B「こちらへ"入ってくる"列車の運転士と……連絡が付きません……」

指令員A「っ…馬鹿な……!」
 

821: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)21:29:53 ID:byN
 
───
 
駅員B「えー、ただいま機械トラブルにより、発車を見送っております!!!」

駅員B「係員の誘導にしたがって移動してください!!!」

   ザワザワ 「何だなんだ」 「電車動かないの!?」
     「会議遅れる!!」  「面接あんだけど!」 ガヤガヤ
ザワザワ 「ねー!彼とのデートがぁ~!」 ガヤガヤ

駅員B「落ち着いて! 落ち着いてください!」

駅員A「クソッ…なんて混雑だ…」

  ガヤガヤ… ザワザワ…

駅員B「……あの、気のせいでしょうか… だんだん人数が増えてる気が…」

駅員A「気のせいじゃねぇよ… 明らかに…増え続けてる…!」

駅員B「そんな…!」

駅員A「発車できないからだ…! なぜ、こんな…!」

駅員A「入場制限を掛けないと不味いぞ!! 駅中に人が溢れちまう!!」

駅員B「指令室は何を……!」

駅員A「もしもし! 応答願います!こちら駅のキャパは限界だ…!  
   …え?乗っ取り? 何言って…」

  ワーワー! ザワザワ ガヤガヤ
   どうなってんだー! 早くしてー!
  ガヤガヤ  ザワザワ  
 

822: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)21:42:44 ID:byN
 
───

CM『ゴキブリ退治に新発売の超ゴキブリホイホイ! 集めてまとめて一網打尽!』

JK①「…」ボ~

JK①「もう誰も来なくなっちゃったし…」

JK①「帰ろっ」 ガタ

 トコトコ

JK①「コンビニで~アイス買って~ かえろ~おうちに~(作詞作曲:JK①)」
 

823: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)21:43:05 ID:byN
 
───

 ガタンゴトン…ガタンゴトン…

運転士「…」


運転士「えー、間もなく、恩慈英駅に到着いたし…」

運転士「っ!!?」

 キキ…   キィィィ…

運転士(で、電車が"溜まって"やがる!? ブレーキ早めに…) キキ、キ…


運転士(ま、前の列車が未発車なのか!? は、初めて見る光景だぞ…)

運転士「え…えー…前方に列車が"溜まっている"ため…手前での停車をご容赦ァください…」

 キキー…

運転士(何が…何が起こってやがる!?)
 

824: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)21:43:21 ID:byN
 
───


  ワイワイ ガヤガヤ  ザワザワ

 おいー どうなってんだよー 全然進まなーい
  暑い…  いい加減にしてよ ガヤガヤ
   子供がいるのよ  誰か助けて…

  ザワザワ   ギュゥ…ギュゥ… ワーワー

駅員B「い……」

駅員B「異常だ…!!」

駅員A「……分かってる」

駅員B「こんな…駅に人が溢れて…身動き一つ…」

駅員A「分かってる…」

駅員B「次から次へと人は入ってくるのに!! 本部はまだ入場規制を…」

駅員A「分かってるッ!!」

駅員B「っ…」 ビクッ

駅員A「とっくに…連絡している…!」

駅員A「上も…既に動いている…ッ なのに…入場規制の放送が流れねェし、伝達も止まってるんだ!!」

駅員B「な、なぜ、そんな…」

駅員A「分からねェよッ!!!」 ドン!
 

825: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)21:43:33 ID:byN
 
───

  コポ…


フェリス「……」

   コポ…

フェリス「………」


 コポ…

826: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)21:43:43 ID:byN
 
───

  ザワザワ    ガヤガヤ
  「どうなってんだよぉぉぉぉ!!」 「いつ動くの!!?」
 「責任者出せェ──ッ!責任者ァ──ッ!」ドヨドヨ
   ガヤガヤ  「ママァァァ!!!」 「動け…な…」
     ド ド ド ド ド ド ド ド ド

駅員B「もう……限界です!!」

駅員B「このままじゃ…暴動に……ッ!!」

駅員A「……っ」 ギリ…
 

827: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)21:44:01 ID:byN
 
───
 
  コポ…

フェリス「…」


 コポ…

フェリス「…」

     スッ
 

828: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)21:44:11 ID:byN
 
───

  ジャラララララララッ!!

     ドォォォオンッ!!!

駅員A「!?」

駅員B「なっ、何ッ!?」

 
  「キャーッ!?」「何!?」「何の音だ!?」

    「あ、あれは…!」


駅員B「な゙っ…シャッターが勝手に閉まっ…!?」

駅員A「防火壁だ!! おかしいぞ…そんな警報、どこも……!」


   ジャラララッ! ドォォォン!
 
 シャラララ…ドォォン!  ガララララッ ドォォォン!!


駅員B「ッ!? !? 次々と下りて行きますよぉぉ!!?」

駅員A「な、何が起こってやがるッ!!」


    ガラララッ  ドォォォォン!


駅員A「ッ!! 出入り口のシャッターまで…!?」

駅員B「これじゃ……まるで……」

駅員B「閉じ込められた……!?」
 

829: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)21:44:26 ID:byN
 
───

(*^◯^*)「えーと、次はここをこうして…」

彡(゚)(゚)「なあ、次はどれ運べばいいんや」

(*^◯^*)「あ、次はあの棚の資料をそのダンボールに詰めて欲しいんだ」

彡(^)(^)「了解やで」 ゴソゴソ

(*^◯^*)「…すまないね。 資料の整理を手伝ってもらって」

彡(^)(^)「ええんや。引っ越しバイトに比べりゃヘーキヘーキ」

(*^◯^*)「…正直、助かったんだ」

彡(゚)(゚)「ファ?」

(*^◯^*)「一人だったら……心細かったんだ。 ありがとう」

彡(゚)(゚)

彡(^)(^)「…」 ポン

彡(^)(^)「どれ、一旦休憩して、コーヒーでも飲むやで」

(*^◯^*)「うん…!」

   …コポコポ

彡(^)(^)「ま、ワイも同じや ここにおらんかったら、今頃」

彡(^)(^)「一人寂しく電車の中やで」
 

830: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)21:44:36 ID:byN
 
───





フェリス「……」



   スッ  



831: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)21:44:52 ID:byN
 
───

   ビジッ…  バチッ…


    シュー… シュー…

駅員A「ん……?」

駅員B「どうしました…?」

駅員A「何か…焦げ臭くないか?」


    ビリッ バチッ


駅員A「ッ!! 気のせいじゃない!! 配電盤から煙が…!」

   

    ビリッ バヂィィッ!!

   バンッ  ドガァァァン!! シューシュー… 

     メラ…メラ…  ジュゥゥゥゥ…


駅員A「配電盤が… 爆発した!?」

駅員B「そんな…!? な、なぜこのタイミングで…!?」
 

840: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)22:32:29 ID:byN
 
───

  ビーッ! ビーッ! ビーッ!

指令員B「大変です!! 配電盤AからJ…全て電圧が急上昇… コントロール受け付けません!」

指令員A「止むを得ん!! 供給元をカットして…」

指令員B「はい!!」 カタカタカタ…

指令員A「なんとしても阻止するんだ!! これだけの量が爆発すれば駅の中は大炎上だぞ!!」

 カタカタカタ…

   カタ…

指令員B「……駄目……です… 既に……マスター管理を…奪われています…」

指令員A「な……」

指令員B「間に合い……ません……」
 

841: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)22:33:40 ID:byN
 
───

   ドガァァァン!
  バヂッ   ドゴォォォンッ!

    ビリッ  シュー…シュー…

  メラメラメラ…  ゴォォォォッ

  「火っ…火ぃぃぃぃ!!」
 「火事だぁぁぁ!!!」 「ゴホゴホ…煙…が…」
   「助けてえええぇぇ!!」 「逃げろぉぉぉ!!」

駅員B「火事ッ!? ……いや…それよりも……」

駅員B(このひしめきあった人間が……この閉じ込められた空間で……)

駅員B(まともでいられるはずがない……!!)ゾ ッ …


 「どけェ───!!」 「マ゙マ゙ぁ゙ぁ゙あ゙ぁ゙ぁぁぁあぁ!!!」
「誰か… 誰かぁぁぁあぁ!!」 「熱い゙よ゙ぉぉぉおぉ!!」

   「ゴホ…もう…煙…が……ぐ」

 オ゙ オ゙ オ ォ゙ ォ オ オ゙ ォ゙ ォ オ ォ゙ ォ

 「出しでぐれえええぇぇえぇ!!」 ドンドンドンドン!
   「お願い゙ぃぃぃ開けてぇ゙ぇ!!!」バリバリバリ

 「熱い…苦、し…」ガク  「い゙や゙あ゙ああぁあぁぁああ!!」
 

842: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)22:33:56 ID:4i4
(アカン)

843: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)22:38:13 ID:aH3
やはりヤバい

847: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)22:51:49 ID:x4r
どうしてこうなった

849: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)22:58:07 ID:byN
 
駅員A「…」 ダッ

駅員B「A先輩!! 何を…」

駅員A「こんだけの煙と…火災でも……なんの報知器も、スプリンクラーも作動しねぇ…」

駅員A「だけどよ…」 ダンッ!

  ガッ!

駅員B「ッ!」(人混みを足場にして…!)

駅員A「スプリンクラーってのは…コンピューター制御だけじゃねぇ!!」

駅員A「ッらァッ!!」 ドッガァ!!

駅員B(スプリンクラーを……蹴り上げた…ッ!?)

駅員A「衝撃を与えりゃ…」

 プシッ

      シャアアァァアアァァアアア!!!

駅員A「…水が出る。 ガキの頃にイタズラしてエラい目に遭ったからな」

駅員B「先輩……!」
 

855: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)23:13:10 ID:byN
 
───

指令員B「み、見てください! 監視カメラの映像を!」

指令員B「やりましたよ! これならスプリンクラーで火災を鎮火…」

   ピピ…

指令員B「え…」

───

駅員A「これでこの辺りは大丈夫だろう…後は残りのスプリンクラーを軒並み…」


   シャァァァァァアアァ…  プシッ


駅員A「!?」

駅員B「ッ!?」

───

フェリス「…」 コポ…
 

856: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/13(火)23:13:22 ID:byN
 
───

指令員B「う、嘘だ…… 大元の…水道の供給が止められている…」

指令員B「奴は…奴はこれを読んで水道局のコンピューターまで……!!?」

───

 ポタ… ポタ…

駅員B「止まっ……た………?」

駅員A「……ッ」 ギリ…ッ!

───

駅員B「嘘……だ……」 ガク…

駅員B「嘘だあ゙ああ゙ぁ゙ああぁあああ!!!」

  「熱い゙よ゙おぉぉぉおぉ!!」「誰が助げでえ゙ええぇええ!!」
 「ゴホゴホ…誰、か…」 「あ゙あ゙あぁあ゙あ゙ぁああ!!!」
   「開けて…開け…」 バリ…バリ…
 

875: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)00:05:53 ID:Wwi
 
駅員B「もう……ダメだぁ……」 ガク…

駅員B「ゴホ…煙も…ここまで……」

駅員B「もう…逃げ道なんて……」

 ガシッ

駅員B「え……」

駅員A「諦めんな」

駅員A「駅で今…唯一、封鎖されてない場所がある…」 ググ…

駅員B「え……」

駅員A「…」 ググ… スッ

駅員A「線路だ」

駅員B「線路……!」 バッ

駅員B「そ、そうか…! 先輩!今すぐ…」

駅員A「…お前だけ行け」

駅員B「そ、そんな… 一緒に…」

駅員A「俺はもう…無理だ」 スッ

  メキ…

駅員B「っ先輩…足が……!!」
 

876: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)00:07:24 ID:Wwi
 
駅員A「さっき無茶した時…着地に失敗してな。 
   しかも、人込みにしこたま踏み付けられちまった」

駅員A「俺はもう動けん お前だけ行くんだ」

駅員B「嫌だ…だって…そんな…」

駅員A「オラ…人込みの上をな…最初は肩を足場にして走るんだ…」

駅員A「そんで…バランス崩して倒れたら…泳ぐようにして前に進め…」

駅員A「で、着地できるところがあったら、降りろ…
   後は…ひたすら走るんだ…」

 ゴホゴホ…バタ
    グッ…  バタッ

駅員A「オラ、酸欠で倒れる人間も出始めた…さっさとしろ」

駅員B「嫌だ…そん、な……」 フルフル

駅員A「おい」

駅員B「…だ……嫌……」

駅員A「おい、お前」

駅員B「…嫌だぁぁ……」

   ガシッ ギュゥ…

駅員B「え……」

駅員A「生きるんだよ お前は」 ギュゥ…

駅員B「……ぁ……」
 

877: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)00:07:50 ID:Wwi
 
駅員A「おら 立て」 ガッ

駅員B「あ…」 フラ

駅員A「走れ」 ドン

駅員B「っ……」 ヨロ…

駅員A「走れええええぇええぇぇぇッッ!!!」

駅員B「ッ!! ぁ、ぅう……」ヨロ… ダッ…

  ダッダッダッダッ

駅員B「う……う…ぅううぅぅぅうぅ……」 ポロ…ポロ…


  メラメラ…
    ゴォォォォ…

駅員A「……」 ズル… ドサ…

  生きろよ…
 

878: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)00:07:59 ID:Wwi
 
駅員B「うううぅぅぅうぅぅ……せんぱぁい……」 ポロ…ポロ…

  ダッダッダッダッダッ!


駅員A「……」

  生き延びて……


  メラメラ… ゴォォ…


 こんな…クソッタレなことした奴を…



   ズル…


  ブン殴っ…


    ドサ…
 

882: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)00:18:52 ID:Wwi
 
───

 研究所前コンビニ


  チュパ…
     ペロ…

JK①「んちゅ…」 チュ…

JK①「…んぁム…」 チュプ

JK①「…ぁアぁんム……ジュル…チュ…ル…」

JK①「…ん…ぷは…」

JK①「ぁンむ……ジュジュ…ッ…ペロ…」 レロォ…

JK①「……ンちゅ……ンはぁ……」 ネトォ…

JK①「アイスうまぁ───!」 パァァ

 ピロリン♪

JK①「んー?」

JK①「"駅の混雑すごいなう"?」

JK①「"え、これ、ちょ、やば"」 

JK①「"やば、ぐるじ、じぬ"」

JK①「?」

JK①「…」 ペロ

JK①「アイスうまぁ───!」 パァァ

───
 

886: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)01:50:46 ID:Wwi
 
───

 ダッダッダッダッダッ!

駅員B「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

駅員B「っあ…」 ヨロ…

駅員B「っく…!」ダッダッダッダッ!

駅員B「!」

   バアァァァァァァ…

駅員B「つ、着いた! 線路だ……!」


 「あぁぁあぁぁ…」「助けて…」
「おい!一体何があった!?」 「中はどうなってる!?」
  「煙が…」  「中から…大勢の人間が…!」

駅員B「はぁ…はぁ…生き残った人たちも…皆こっちに逃げて来たんだ…」

駅員B「生き残った人たち…」

駅員B(……先輩……) グッ

駅員B「俺も…逃げるんだ…生き延びるんだ……!」
 

887: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)01:51:04 ID:Wwi
 
駅員B(にしても…列車が何本も停まって…いや、"溜まって"いる…)

駅員B(ここから発車ができないから…? だから、次々と到着した列車が溜まって…)

駅員B(いや、おかしい…)

駅員B("駅が異常事態"なんだぞ……? 当然、こっちに来る列車に警報が行って、この駅には入らないはず…)

駅員B( 通常は ……)

駅員B(普通じゃない… 普通じゃないってことは…)

駅員B(何か手が加わっているってことで…)

駅員B(手を加える…? 手を加えるって言ったら…)

駅員B(………この状況では、一人しかいない……!) ギン!
 

888: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)01:51:24 ID:Wwi
 
───

指令員B「ハッカーによるもの、かと…」 タラ…

指令員A「ッチィ……奴は、運転士との連結すら掌握しているのか…!!」

指令員B「はい…無線は愚か…車内電話機も…完全に遮断されています…」

指令員B「連絡手段だけではありません…ATS…ATO…」

指令員A「くっ……   止むを得ん、運転士の私用の携帯に連絡するんだ!今すぐに!」

指令員B「もう……」


指令員B「やってます……」 サァァァ…


指令員B「……つながらないんです……」


指令員B「何度かけても… 何度……」


指令員A「馬鹿なッ!! その…管理者は…… 携帯会社だぞ……!!」

 

890: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)02:01:50 ID:Wwi
 
───

駅員B「とにかく、脱出するんだ……!」 バッ

 ワラワラ…「線路…線路に…」「逃げなきゃ…」
「ゴホ…早く…外に…」 「あぁぁあぁ…助かった…」
              ワラワラ…

婆「う、うぅ……」 ヨロ…

駅員B「おばあさん…手を貸しますよ…」 スッ

婆「ああ…すまないねぇ…」 ヨロ…

駅員B(皆で…生き延びるんだ……!)グッ…
 

899: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)03:59:06 ID:UH8
 
───
 
 ガタンゴトン…ガタンゴトン…

運転士①「~♪」

  プルルルルッ

運転士①「お、車内電話か…珍しいな」

  ガチャ

運転士①「はい、こちら810列車運転士です。どうぞ」

『……』

運転士①「?」




運転士②「お、無線か」

運転士②「はい、こちら114514列車運転士です。どうぞ」

『……』

運転士②「? もしもし、どうしました?」




 エレクトーリカルコミュニケーション♪

運転士③「お、着メロか」

運転士③「? 何も表示が無いぞ……?」

運転士③「はい、もしもしー?」 コソコソ

『………』

運転士③「? もしもし?」

900: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)04:00:22 ID:UH8

───

彡(゚)(゚)「ふいー、資料はこれで全部かな」

(;*^◯^*)「あ…ごめん、実は隣の部屋にもあるんだ」

彡( )( )「ファッ!?」

彡(-)(-)「どれ、しばらく休憩や休憩ー」 グデー

(*^◯^*)「あらら、お疲れ様」

彡(-)(-)「ふいー、このまま寝てしまいそうや… 寝たら起こしちくり~」

(*^◯^*)「ふふっ…」

彡(-)(-)「ほんまに寝てまうで… ちなみにワイ、超寝ぼすけやからな。
     一旦寝たらなかなか起きんで」

(*^◯^*)「だいじょーぶなんだ! うちの研究所で作ったハイパー120デジベル目覚まし時計があるから」

 >>120��B=200m先のジェットエンジン音

彡(-)(゚)「ほーん……ま、それで起きんかったら、倍の数字の奴で頼むわ…」

(*^◯^*)「倍の数字って…240デジベル?」

彡(-)(-)「せや」

(*^◯^*)「ふふっ…それは無理なんだ」

彡(-)(゚)「無理?」

(*^◯^*)「だって、テロリストの鎮圧なんかに使われるスタングレネード(音響手榴弾)が160-180dBなんだ」

(*^◯^*)「そんな爆音を耳元で鳴らしちゃったら…」

901: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)04:00:44 ID:UH8


運転士①「もしもし? もしもし?」

『……』 ボソ…



運転士②「え?」

『……』 ボソ…



運転士③「…何…?」

『……』 ボソ…

運転士②(女の子の…ささやき声…?)




フェリス『…サヨナラ…』




902: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)04:01:05 ID:UH8

   ッパ


 運転士①「ッ!?」 グラッ

        ンッ




(*^◯^*)「気絶しちゃうんだ」



運転士①「…」 ズル…ドサッ


運転士②「…」 ヨロ…ドザ


運転士③「…」フラ…バタッ


903: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)04:01:57 ID:UH8

指令員A「……待て」

指令員A「…お前、さっき、何て言った……?」

指令員A「ATO(自動列車運転装置)が……乗っ取られた?」ゴゴゴゴゴゴ

 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

指令員B「………」

指令員B「 はい 」

 ド ド ド ド ド ド ド

指令員A「それは………!!」 

指令員B「……はい…」

指令員B「考え得る……最悪の状況です……」

指令員B「……もしも……もしもですよ……」

指令員B「これはあくまで僕の想像ですが………」 ゴク…

指令員B「敵が、運転士による制御を封じた上で…」

指令員B「この、駅に溜まっている"列車溜まり"に向かって…」

指令員B「"幾本もの列車を、向う見ずに加速させて突っ込ませた"としたら……!」

 ド ド ド ド ド ド ド ド ド

指令員A「……!!!!」  

904: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)04:02:57 ID:UH8

───

駅員B「もうちょっと…もうちょっとで外に出られますよ…」

婆「はい…」

駅員B(外に出たら…すぐに消防に連絡して…) ズル…ズル…

駅員B(先輩を助けてもらうんだ…)ズル…ズル…

駅員B(そして…そして…初めて誉めてもらうんだ…) ズル…ズル…

駅員B(お前、なかなかやるじゃねぇか、って…) ズル…ズル…

905: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)04:03:25 ID:UH8

駅員B(だから…絶対…)

駅員B(生き延びてや……)

  …

駅員B「ん…?」

婆「…? どうしたんだい……」

   …ン …ン

駅員B「…線路が…揺れてる……」

 …タン… …タン…

駅員B「……」

駅員B「そんな……」

 ガタン…  ガタン…

駅員B「…ははっ…… マジかよ…… そんな……」

  ガタン! ガタタン! ガタンッ!


駅員B「先輩……」


  パアァァアァァァアァ!!!
   ガタン! ガタタン! ガタッ! 
 ガア゙ア゙アア゙アアア゙ァアア゙アアアアア!!!


駅員B「ごめん」


  ┣”
    ッ────────

  ─────────
───────
───

 

906: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)04:23:35 ID:3qo
ウワァァァァァァ!!!(´;Д;`)

907: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)04:27:06 ID:UH8
 
───

部下A「はい! はい!! あ、はい!!」 タッタッタッタッ

部下A「あ、いえ! はい! 今! 探してるところで…!」 タッタッタッ


(*^◯^*)「ネガくんの奥さんにはさっき電話したんだ…」

彡(゚)(゚)「そうか…」


部下A「あ!いた!所長! …と、やきうさん! どうも」

彡(゚)(゚)「ファ? どうもやで」

(*^◯^*)「どうしたの、血相変えて」

部下A「あ、はい。いましたいました!所長いましたよ!」

(*^◯^*)「何、電話中?」

部下A「そうですよ!政府のお偉いさんですよ!!お偉いさん!!」

(*゚◯゚*)「!!」

(*^◯^*)「…例の件……だね」

部下A「それもなんですけど…! 今、大事件が起こってて!! それと関連あんのかっていう電話で!」
 

908: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)04:27:38 ID:UH8
 
───



  東京コントロール!!全J空334便です!!
  現在9800フィートを通過!!フライトレベル114に急降下しています!! 
  …操作が…操作が効きません!!!



───
 

909: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)04:28:20 ID:UH8
 
───
 
部下A「あはい、少々お待ちください… 所長!とにかくテレビテレビ…」

(*^◯^*)「テレビ?」

部下A  ピッ

TV『ただいま、ヘリは恩慈英駅の上空を飛んでいます!!』

TV『見えるでしょうか!! まるで…地獄!! 地獄です!!』

TV『火災と煙…そして、幾重にも重なった列車が…絡み付いて残骸となり…ああもう、大変です!!』

TV『駅の中…車内……死屍累々であることは想像に難くありません…!!』

TV『駅にいた人々のツイッターやLINEを辿ると…もはや、地獄絵図です!!』

TV『一体… 一体何が起こったのでしょうか!!』

(*゚◯゚*)「これは……」

彡;(゚)(゚)「うわぁこらまたエッグいなぁ」
 

910: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)04:29:04 ID:UH8
 
部下A「はい、今所長にも映像を見てもらっています… はい、はい…」

(*゚◯゚*)(これは……)

(*゚◯゚*)(こんなことを出来るのは……  あのAIの他にはいない…!!)

(;*^◯^*)(大変だ…! 早く止めないと…!) ガタッ

彡;(゚)(゚)「この駅…… ワイ、ここの片付け手伝ってへんかったらこの駅行っとったわー」

(*^◯^*)「…」 ピク

彡;(゚)(゚)「いやー危なかったわ……間一髪やな」

(*^◯^*)「……」

(*^◯^*)(何か……何か引っ掛かるんだ……)

(*^◯^*)(なぜ、AIはこの駅を選んだ? 近いから?
     いや、もっと大勢の人間を殺せる駅はあったはずなんだ…)

(*^◯^*)(この駅じゃなきゃいけなかった…いや…)

(;*^◯^*)(ハナから、狙いが別にあるとしたら……?)
 

911: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)04:29:51 ID:UH8
 
彡(゚)(゚)「はえ^~ 大変な事件やなぁー」

(;*^◯^*)(もしも・・・もしも、やきう君を殺すために、駅ごと…徹底的に殺戮したとしたら……?)

(;*^◯^*)(いや、待て、相手はネットを支配できる人工知能だぞ…)

(;*^◯^*)(当然、やきう君のスマホをハッキングして、位置情報も確認できるはずで…
      それなら、駅じゃなくてこの研究所が狙われるはずで…)

(*゚◯゚*) ハッ

(;*^◯^*)「や、やきう君…! 今、スマホってどうなってる!?」ヒソ

彡(゚)(゚)「ファ? スマホ? スマホなら…」

 スッ

彡(゚)(゚)「フェリスに壊されてから、ウンともスンとも言わん。 電源も入らんのや」

(*゚◯゚*)「!!!」
 

912: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)04:30:16 ID:UH8
 
(;*^◯^*)(…全ての辻褄が合うぞ…!)

(;*^◯^*)(彼女は…やきう君のスマホから位置情報を探ろうとしたが…壊れてしまったためそれが出来なかった…)

(;*^◯^*)(それで…携帯会社に残ったGPS情報で、普段の行動パターンを手に入れ…)

(;*゚◯゚*)(この時間、やきう君が駅にいるはずと踏んで…この事件を起こした……!)

(;*゚◯゚*)「や、やきう君!」 ヒソ…

彡(゚)(゚)「ファ?」

(;*゚◯゚*)「君、ここにいること、まだ誰にも言ってないよね!?」

彡;(゚)(゚)「あ、ああ…言っとらんで…」

(;*^◯^*)「AIが……君を狙って、駅ごと潰しにかかった可能性がある」

彡;(゚)(゚)「!!?」
 

913: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)04:30:52 ID:UH8
 
(;*^◯^*)「君がここにいることは、絶対に悟られちゃダメだ…!
      電話でも、ネットでも、どんな情報でも…ここにいることをAIに悟られたら…」

部下A「あの、政府高官のお電話を…」

(;*^◯^*)「ちょっと後にして……!!」

(;*^◯^*)「………」

(;*^◯^*)「あれ…」

(;*^◯^*)「ねえ、部下Aくん……さっき君……」


(;*゚◯゚*)「"やきうさん"って言った?」

部下A「え? えーと……」


 ─── 部下A「あ!いた!所長! …と、やきうさん! どうも」


部下A「言いました、言いました」

(;*゚◯゚*)「……電話かけながら?」

部下A「はい」
 

930: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)08:33:23 ID:UH8
 
────

JK①「ぁむ…ペロ… ん~おいひぃ~♪」 ペロペロ

 アーナーザーディトゥーモーロー♪ 

JK①「あ、サブのガラケーだ」 ピッ

JK①「はい! もしもし~?」

JK①「あ、お母さん? え? 駅? いないよ~」

JK①「バクハツ?火事? よくわかんなーい」

  …ィィィィ…

JK①「うん、わかったー きをつけるー」
 

915: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)04:32:21 ID:UH8
 

 キィィィィィィイイィィィィィィィィィ


JK①「あ」


JK①「ううん」

JK①「あのね、お向かいの研究所にね」



 キイ゙イ゙イ゙イ゙イィィィィィィ゙イ゙イ゙ィィ!!!



JK①「飛行機が落ちてきたー」



 ┣”ッ  ガ

     ガシャ ゴ

  ドガア゙ア゙ァア゙アァア゙アアアアアアッッッ!!!!
   ゴシャア゙ア゙アアァァァッッッ!!!

  ガ  ゴ  グシャ メキ

        バキ パラ ベギ
  ┣”ガア゙ア゙アァア゙ア゙アアアアアッッ!!!



    第8話    完
 
 
 

955: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/15(木)23:25:16 ID:ISC
 
  コンビニでアイス   作詞・作曲:JK①

カンカンお日さま アチチな日には
ひんやり ちべたい おいしい アイス
アイスを愛する ラブリーガール
アイスランドにすみたいな 毎日ランランアイスラン
コンビニついて ケースをあければ 宝石箱の 玉手箱
どれにしようか迷っちゃう ガリガリブラモンかき氷
君はどれが好きかなぁ ほんとはいっしょに食べたいな
コンビニでアイス買って 帰ろう おうちに
おうちで至福の愛する時間 ジャマはさせないアイスの時間
ああもう幸せ ダイエットは明日から
icin Juicy キンキン happy 白くまスプーンかぶりつき
I see おいしい 甘くて ほろ苦 パピコはどっちも私のよ
Get a chance.Make me love.You can dance with insanity.
Over and over,never ending,entertain me more and more.
It's just your significance of existence.
There is no room to doubt it.Ah.
My rule,Your rule,Fate of the human
Praise Ice.Praise Ice.Hallelujah.Hallelujah.
あーおかわりしちゃおっ
            JASRAC 810-114514
  

898: 名無しのおにいやん彡(゚)(゚) 2017/06/14(水)03:58:11 ID:UH8
彡(゚)(゚)「AIを育てるバイト?」  ◆ql8XGmHJfY
【テンプレ】
・雑談自由、まとめ自由、age/sage自由
・荒らしは右上の削除以来から通報、アク禁依頼
・スレは>>1が酉付きで建てる。スレタイは基本的に同じ。
・不定期更新(月1もザラ)

1スレ目(第1話~第8話) 
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1495344201/l50

第1話~第6話を前編とする予定

前編ED(試作)
https://www.youtube.com/watch?v=2FoBGqaAM0M


・曲情報
曲名:恋心Sweet
歌;TOYro 
作詞作曲:龍崎一 /Losstime Life 


誤字脱字報告用、稀に更新報告用Twitter:https://twitter.com/yakiu114514

○投稿絵
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1495344201/366
http://img.open2ch.net/p/livejupiter-1495344201-366-490x490.png

http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1495344201/761
no title